厚生労働省によると、31歳から44歳が壮年、45歳から64歳が中年らしい。
この「壮年」「中年」を「おっさん」と呼ぶとするのならば、僕らはいままさにこの長い「おっさん道」のスタートラインに立っていると言えるでしょう。
現状を変え、新しい姿へと世界を導こうとするストーリーにおいて、多くの場合その中心になるのは「少年(6歳から14歳)」「青年(15歳から30歳)」にあたる「若者」です。
しかし、彼らだけでは物語は前へ進まない。みずみずしく美しい彼らと対比される存在、おっさんが必要不可欠なのです。
前作「SERAPH eau rouge」の頃から、漠然と「おっさん」というものへのあこがれを抱いてはいたものの、所詮「若者」であった僕らに「おっさん」の汚さも、悲しさも、頼もしさもわかりはしなかった……のではないだろうか……。
歳を取ることは辛いことです。でも、ある種の実感を持って「おっさん」を描けるようになった(ような気がする)のは、喜ぶべきことなのかもしれません。
……と、そんなわけで、僕の心に残る「ゲームにおけるおっさんたち」をサクッと紹介してみようかと思います。言うほど、おっさんバリエーションが豊富なわけじゃないですけどね。まあ、ゆるっと。